文鳥の肥満と痩身

鳥は人と同じで栄養バランスが整った食事を食べることによって健康な体が維持されて長生きする可能性が高くなります。

間違った食事がその子の寿命を縮めてしまったり病気を招くことになります。

私たちと一緒に暮らす愛鳥は常に安全なゲージの中でいつでも食べ物が置いてあり好きな時に食べて1日に必要な分のエネルギーを摂取します。

飼い主の食べ始めに合わせて食事をする子もいますが日中留守にしている子も全く食べないことは少なく、少しは食べて休むを繰り返しゲージ内で自由に過ごしています。

 
食べることは生きること🕊

野鳥に比べて食べ物に執着がない子は生命の維持を保つ為に食事を工夫して食べさせる必要があります。
1日どのくらいの食事が食べられているのかは、食前・食後の餌箱の重さを測ると分かります。
毎日の体重と食事の量を見て必要な分の食事が食べられているか把握して下さい。
※体重の10分の1が適用量です

食事は幼鳥期に様々な種類のものを口にさせて慣れさせるということが必要です。
幼い頃に食べた経験がないものを大人になってからすんなり食べる子はなかなかいません。
例えばペレットを今後の主食に考えている場合は、幼鳥の挿し餌時期からペレットを砕き味を覚えさせて慣らしていくことで受入れ易くなります。
 
常に食べ物があるという環境で過ごす事で食欲旺盛な子はどんどん太ってしまうという場合もあります。
人と同じで鳥も太りすぎてしまったら体に支障が出てしまいます。
体が重くなってしまうと飛ぶことが難しくなり、体を支えることができず止まり木に掴まれなくなりゲージの床に落ちてしまうことが増えます。
さらに肝臓にも負担をかけてしまい、タンパク質の合成をしてくれる肝臓は換羽期にとて大切な器官です。
肝臓機能が落ちてしまうと換羽期に正常な換羽が行われなくなります。

個体差によって違いがあるので標準を保つということは難しいのかもしれません。
ですが飼い主である私達が痩せすぎ・太りすぎを回避させるには獣医師の指示の下で必要な食事量と必要な栄養素を与えられるように試行錯誤し工夫していく必要があります🍚

必要な栄養はたくさん🕊

文鳥はタンパク質・炭水化物・脂肪の他、動物性タンパク質や植物性タンパク質のほか、カルシウムやヨードなどのミネラル類が不足しても体調を崩してしまいます。

青菜や果物などから栄養素の吸収することもできますが農薬がついた物は与えることが出来ないので私達がなるべく新鮮な物を選びよく洗って与える必要があります。

好き嫌いが多く苦手な子もいて食べさせることが難しい場合もありますが、与えられる青菜は複数ありますので、いくつか用意しローテーションし味に変化をつけたり放鳥時におやつや遊びの一貫として与えてみてください。

※小松菜・チンゲン菜・水菜・サラダ菜・豆苗・パセリなどで、ほうれん草はシュウ酸がありカルシウムの吸収が阻害されるといわれてきましたが、摂取量が少なければ問題ないと分かりました。

ミネラルの補給用としてミネラルブロックという商品もあり、それらをかじることによってカリウム・ナトリウム・マグネシウムなどのミネラル類を摂取することができます。

塩土は赤土をベースとして塩とボレーで固められたものです。
塩土は過剰に摂取してしまう場合や、塩土の衛生管理が難しかったり、品質に問題のある塩土が販売されていた過去があるなどで与えることを推奨しない獣医師もいらっしゃいます。
常にゲージに設置するのではなく1週間のうち2日ほどなど与える日時などを定めておくと衛生的に保たれて、過剰摂取の危険も防ぐことが出来ます。

市販のボレー粉は汚れがあるので注意が必要です。
与える前に必ず水洗いをして、更にそれを煮沸し天日干しをするか、電子レンジを利用して強制的に乾燥させて冷ました物を与える方が良いです。

複数のビタミン類は体内で作ることができますが、ビタミンDを合成するのに必要な紫外線は日光浴から得られるものなので食事以外の日常生活でも体作りに必要なことはたくさんあります☀

不足しがちなビタミンや必須アミノ酸を取ってもらうためにはサプリメントなどを利用するのが推奨されています。

食事や健康に不安のある場合には一度健康診断をして、獣医師の指示で必要な物を確認して与えてあげてくださいね🕊

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